医療材料のトレーサビリティへの取り組みとして、手術室でのGS1-128シンボルの利用を 2015年より開始した。 GS1-128シンボルの読み取りシステムの導入により、カルテに使用した医療材料とそのロット番号が自動的に入力されるため、記載の手間が省けるとともに、そのロットを使用した患者を特定できるため、 リコール時の迅速な患者対応が実現できるようになっている。 院内で独自バーコードの貼付を行わないため、ラベル管理や貼付作業も不要である。また、手術で使用 した医療材料の記載漏れや入力ミスも大幅に減少し、保険償還の請求漏れ・請求過剰を防ぐことができている。手術直後にコスト 算定が可能なため、日帰りや短期入院手術には極めて有用である。 加えて、本システムの導入により、麻酔科ではそれまで院内で使用していたコスト請求用紙を必要としなくなった。 GS1-128シンボルの読み取りにより自動入力されたデータは医事課に直接情報が伝達されるため、作業工程の省力化にもつながっている。
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