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AI・クラウドネイティブ時代に向けた医療機関のセキュリティ対策について

2026年7月9日

AI・クラウドネイティブ時代に向けた医療機関のセキュリティ対策について

~医療機関に必要なアクションと制度的支援に関する提言~

【概要】

医療AIプラットフォーム技術研究組合(略称「HAIP」)は医療機関におけるAI・クラウドネイティブ時代のサイバーセキュリティ対策に関する提言を行います。


近年、医療従事者の人手不足が深刻な医療機関において、AIの活用やデータの利活用によって、医療従事者の働き方改革の推進が叫ばれています。また、医療機関へのサイバー攻撃は後を絶たず、特に最近のサイバー攻撃は、AIを用いて行われるケースが多く、さらに使用しているAIを攻撃するケースも登場してきたため、対策の難易度が上がっています。


一方で、医療機関の現状に目を向けると、病院は100床あたりに1名あるいはそれより少ない人数でシステム管理を行っています。この人数で、医療機関内のすべてのITシステムを把握し、CTやMRIなどの医療機器の保守網への接続やPACSや臨床検査システムなどの部門システムの保守網への接続、さらに患者モニタリングシステムや輸液ポンプなどネットワークに接続されたIoMT(Internet of Medical Things)など様々なネットワーク結節点を持つ装置やシステムを監視し、サイバーセキュリティ対策を施すのは極めて困難な状況です。その上、人件費・材料費・光熱費などの上昇により、経営が非常に厳しい医療機関が多いことから、セキュリティ対策の優先順位が上がらず投資が進まない現状が散見されます。政府から“様々なセキュリティの対策を打つべし”と言われても何から手をつけたらよいか判らず具体的なアクションに結び付けられない厳しい現状があります。


この様な状況を少しでも脱却できないかとの考えに至り、2023年度から厚生労働省科学研究費補助金「クラウド上の医療AI利用促進のためのネットワークセキュリティ構成類型化と実証及び施策の提言 (23AC1001)」に採択され、国立成育医療研究センター岡村浩司を研究代表者として、東北大学藤井進、東北大学病院中村直毅、徳洲会インフォメーションシステム株式会社尾崎勝彦、福田秀樹、国立成育医療研究センター松井俊大、医療AIプラットフォーム技術研究組合金子誠暁、宇賀神敦らで研究を進めてきました。本研究の成果を提言の形でまとめ、概要を公開することで、少しでも医療機関の役に立てればと考えています。皆さまの忌憚のないご意見をお待ちしています。



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