【医療機関ユースケース】UC-M-16|感染発生時の院内トレーシング
◆ユースケース概要

現状の課題
必要な移動・接触・利用履歴が十分に残っていないことに加え、追跡手順や役割、平時の訓練が十分でなく、感染発生後の調査が人や経験に依存する。
このユースケースで解決したいこと
情報をつなぐ
感染時の追跡に必要な患者・職員、時間、場所、接触、機器・器材等の履歴を必要な範囲でつなぐ。
追跡・可視化
平時から必要な履歴を確保し、感染発生時に対象者・影響範囲を迅速に遡って確認できるようにする。
業務改善
追跡手順と役割を明確化し、平時の訓練・検証を通じて「実際に追える状態」をつくる。
◆AS-ISからTO-BEへ

必要な履歴や追跡手順が十分に整備されておらず、発生後の調査が人や経験に依存する。
何を変えるのか
感染発生後に履歴を集める方式から、平時から必要な履歴・追跡手順を整備し、
訓練によって「実際に追える状態」をつくる。

必要な履歴を平時から確保し、感染発生時に迅速かつ確実にトレーシングできる。
◆TO-BEで何が変わるのか
安全・品質
対象者・影響範囲の迅速な特定
業務効率
聞き取り・記録照合・調査負担の軽減
管理・監査
感染発生時の初動・対応の迅速化
治験実施体制
平時の訓練による追跡可能性の検証
感染発生後に履歴を探して再構成する管理から、平時から必要な履歴・追跡手順を整備し、訓練を通じて「実際に追える状態」をつくるUCである
◆適用シナリオ
本代表UCでの適用シナリオ 例を示す

◆期待効果

◆適用場面と実現の考え方
補足
感染発生時の院内トレーシングでは、発生後に情報を集めるだけでは迅速な影響範囲の特定が難しい。特に、患者・職員の移動や接触、場所・共用機器等の利用履歴が残っていない場合、聞き取りや複数の記録から行動履歴を再構成する必要があり、初動に時間を要する。
そのため、平時から「感染発生時に何を追跡する必要があるか」を明確にし、必要な履歴を取得・蓄積できる状態を整備することが重要となる。ただし、すべての行動を詳細に記録するのではなく、感染対策上必要となる情報と粒度を定めて管理することが現実的である。
さらに、データを蓄積するだけでは十分ではない。誰が、どの情報を使い、どのような手順で接触者や影響範囲を特定するかをあらかじめ定め、平時の訓練によって実際に追跡できることを確認しておく必要がある。
本UCは、こうした「履歴・手順・訓練」を組み合わせることで、感染発生時の迅速かつ確実な院内トレーシングを実現するものである。

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